採用情報
入社前はどのようなことをしていましたか?
私は幼いころから食べることが大好きです。幼少期は中国で暮らしており、朝市や夜市がとても身近でした。夜になると、家族でふらっと屋台を巡って食べ歩く時間が、何よりの楽しみでした。その後、日本に来てから初めて食べたグミに、大きな衝撃を受けました。当時、中国で親しんでいたグミは硬く、人工的な味わいのものが多かったのですが、日本のグミは食感が驚くほど多様で、果汁がそれほど多くないにもかかわらず「本物の果物」のようなおいしさに満ちていたからです。香料の力によって、これほどまでに風味や食べる楽しさが広がるのかと感動し、この時の強い印象が、将来香料業界を目指す原点となりました。また、大学では化学を専攻し、人工光合成をテーマに色素の発光増強について研究を行っていました。
長谷川香料に入社を決めた理由を教えてください。
長谷川香料を知ったきっかけは、過去に当社の採用選考に応募した研究室の先輩から「雰囲気がすごく良い会社だよ」と勧められたことでした。まずは説明会に参加してみようと足を運んだところ、登壇されている社員の方々が本当に仲睦まじく、温かい雰囲気で気さくに話してくださり、「この会社なら、安心して自分らしく挑戦できそう」と感じたことを今でも覚えています。就職活動を進める中で、配属先や仕事内容に多少のギャップが生じる可能性を想定しながらも、何よりも「一緒に働く人」や「職場の空気感」を大切にしたいと考えていた私にとって、その温かな社風が大きな決め手となりました。また、大学で色素を研究していたことから、五感を通じて価値を届けられる仕事に惹かれていたことや、当社が積極的に海外展開を進めている点も、非常に魅力的に映りました。


現在どのような仕事をしていますか?
私は「香りの見える化」を担当しています。香りは目に見えないため、その良さやニュアンスの違いを言語化・共有することが時に困難です。そこで、パネルによる官能評価(人間の五感を使って対象物を評価する方法)や、生理応答測定(身体の反応を機器で計測・数値化する手法)を活用し、香りを「誰もが共有できる形」に整える仕事をしています。具体的には、調香師などの訓練された専門パネルを招集して、市販の商品やアプリケーション(香料を飲料や日用品に添加した試作品)といった評価サンプルの官能評価を実施し、その結果を取りまとめます。そして、得られたデータを多角的に解析し、香り・風味をグラフなどを用いた視覚的な形で資料に落とし込みます。このようにして、評価サンプル間の違いや特徴を客観的な数値や具体的な言葉に置き換えて表現することで、誰にとっても理解しやすくなるよう工夫しています。また、お客様(食品・日用品メーカーなど)だけではなく、消費者により一層喜んでいただける香りをお届けするため、社内では調香師・研究開発・マーケティング・営業など、様々な部署と密に連携しながら香料開発をサポートしています。さらに、香料の魅力や科学的な評価結果をわかりやすくお伝えするため、お客様の開発部門やマーケティング部門へ直接出向いて説明する機会も数多くあります。昨今、市場では「なぜおいしいのか」「旧製品からどこがリニューアルされたのか」を論理的に説明するエビデンス(証拠)が強く求められており、その裏付けとなるグラフなどを作り、提供することも重要なミッションです。私自身が直接ものづくりをするわけではありませんが、開発のヒントを引き出す「縁の下の力持ち」として貢献できることに、大きな誇りを持っています。
これまでの仕事の中で、一番印象に残っているエピソードを教えてください。
最も印象深く、心に残っていることは新しい評価ツールの開発に成功したことです。これまでにない評価手法の開発に挑戦し、目指すべきゴールは明確だったものの、それを「どう具体化するか」というアイデアの着想が非常に難しく、試行錯誤を繰り返す日々の中で、時には壁にぶつかり、悔しさのあまり涙することもありました。それでも、様々な部署のメンバーにアドバイスを仰ぎながら、検証の軸を見失うことなく、視野を広げて可能性を探り続けました。その結果、ようやく新しいツールを完成させることができ、社内外で多くの方に活用いただけるようになりました。お客様から「まさにこういうツールを待っていました!」と喜びの声を直接いただいた時は、本当に嬉しかったです。さらに、そのツールが実際の新商品開発の取り組みに活用された瞬間は、胸が熱くなるほどの達成感を味わいました。この一連の取り組みが社外でも高く評価され、学会発表で賞をいただけたことも、私自身の大きな自信につながっています。

普段、チームの雰囲気や周囲のサポートについてどのように感じていますか?
入社前に感じていた「アットホームで、人が温かい雰囲気」は、入社後も全くギャップがありませんでした。私の仕事は、様々な部署と調整を行う場面が多いのですが、社内には物腰が柔らかく、親身になってくれるメンバーばかりなので、いつでも気軽に相談や意見交換ができる風通しの良さがあります。また、入社して特に驚いたのは、香料会社でありながら単に「香りの良さ」だけを追求するのではなく、製品のバックグラウンドにあるストーリーや消費者の潜在的なニーズまで深く踏み込み、「どのようにして価値をお届けするか」という視点を持って仕事に臨んでいる点です。それぞれの部署の専門性は非常に高いですが、組織の垣根を越えて会社全体で知恵を持ち寄る「共創の文化」が根づいているため、若手であっても安心して新しいことに挑戦できる環境が整っています。
今後挑戦したいことや、未来の仲間へのメッセージをお願いします。
今後は「香りの見える化」の領域をさらに広げ、日本国内にとどまらず、世界各国の拠点でも同一の基準で評価や共有ができる「グローバルな仕組みづくり」に挑戦したいと考えています。海外においてもお客様への官能評価のご提案を行っており、「見える化」のニーズが高まっていることから、海外での取り組みをさらに強化していきたいです。これから加わる未来の仲間たちには、「香りが好き」という想いはもちろん、ぜひ主体性を持って飛び込んできてほしいと思います。仕事にはたった一つの正解があるわけではありません。完璧な準備が整うのを待ってから動くよりも、まずは自ら手を動かして挑戦し、周囲の力を借りながら徐々に形にしていくのも一つのアプローチです。長谷川香料には、困ったときに必ず手を差し伸べてくれる頼もしい先輩や同僚がたくさんいます。恐れずに様々な選択肢を試し、自分ならではの成功体験を積み重ねていってください。多くの部署と深く関わる仕事だからこそ、人の良さが強みになる会社だと思います。皆様と一緒に働ける日を、心から楽しみにしています。
Column私の特等席・お気に入りの道具

私の「特等席」は、オフィス居室にある自身のデスクです。PCの周囲には、大好きなパンダとマーベルヒーローのフィギュアをたくさん並べていて、仕事の合間に目に入るたびにほっこりと癒されています。周囲に「パンダが大好き」と話していたところ、同僚が可愛いパンダグッズをプレゼントしてくださることも多く、その優しさに「いつも応援されているな」と温かい気持ちになり、元気を分けてもらっています。マーベルのフィギュアは、気分に合わせて配置を変え、自分の中でストーリーを想像するのが密かなリフレッシュ方法です。また、私の仕事道具で一番の相棒は「付箋」です。アイデアを思いついた瞬間に書き留め、デスクの目立つ場所に貼っておくことで、タスクの漏れを防ぐことができるため手放せません。さらにお茶を飲むことも大好きなので、お気に入りの茶器をデスクに常備しています。毎日異なる種類の茶葉を淹れて味わう時間が、仕事にメリハリをつける心地よいひとときになっています。