採用情報
入社前はどのようなことをしていましたか?
地元の中学を卒業後、高等専門学校で化学を中心に学びました。学生生活では部活動にも取り組み、野球やテニスを通じて基礎体力や継続して努力する姿勢を培いました。もともと香りに敏感で、食べ物の香りや身の回りにある様々な香りの違いを意識する中で、香りそのものへの興味も以前からありました。高専では中学生向け体験入学の企画を担当し、色と香りの組み合わせで芳香剤を作るプログラムを実施しました。ブースに行列ができるほど盛況となり、香りに対する人々の関心の高さや反響の大きさを肌で実感しました。そのプログラムでは色と香りをあえて異なる組み合わせにすることもでき(例:緑色と、そこから連想されるイメージとは異なる「チョコレートの香り」の組み合わせや紫色なのに「オレンジの香り」など)、企画した側でありながら視覚と嗅覚のギャップがもたらす香りの不思議な魅力に私自身も引き込まれました。香りを組み合わせて表現を形にする面白さと難しさを体感し、香りの世界への関心が一段と深まりました。そして高専では専攻科まで在籍し、卒業後は大学院で有機化学を専門的に学びました。
長谷川香料に入社を決めた理由を教えてください。
高専で化学を学ぶ中で、香りを創り出す「調香師」という仕事があることを知りました。同時に、香りを仕事にできる場として長谷川香料の存在を知ったことが、進路を考える上での大きな転機でした。もともとの香りへの興味と、化学を学んできた自分の背景を結びつけられる仕事だと感じ、調香師を目指したいという思いが明確になりました。さらに、長谷川香料は個人の力だけでなく、営業・調香・アプリケーション(香料を飲料や食品に添加して応用・評価する部署)などが連携し、チームで良いものを創り上げていくという風土が根付いていると感じ、そこに惹かれました。周囲と意見を交わしながらより良いものを形にしていく自分の性格にも合っていると考え、長谷川香料への入社を決めました。


現在どのような仕事をしていますか?
食品向けの香料を扱うフレーバー研究所に所属しています。なかでも炭酸飲料やチューハイ向けにレモンやアップルといったフルーツ香料の研究・開発を担当しています。営業担当者がお客様から「このような味わいのチューハイを開発したい」といったご要望をヒアリングし、それにお応えできるように香料を設計・開発して提案します。提案後はお客様と風味の方向性をすり合わせ、時には自ら様々な香料サンプルを持参してお客様のもとへ赴き、直接ご要望やご意見を伺いながら、その場で調香や改良を行うこともあります。お客様が重視されている繊細なニュアンスやこだわりを直接汲み取り、迅速に形にしていきます。また、要望通りの開発をするだけでなく、お客様が抱える課題に寄り添い、解決につながる香料をこちらから企画・開発して提案することもあります。
これまでの仕事の中で、一番印象に残っているエピソードを教えてください。
やはり、普段スーパーやコンビニでよく目にする商品に、自分が開発した香料をご採用いただいた経験です。お客様のご要望に沿った香料を開発するだけでなく、飲用シーンを想像しながら、飲み始めの香り立ちや香りの輪郭・広がり方、飲み進める中での香りの持続や余韻など、想定される課題感を洗い出してプラスアルファの提案も行いました。その提案をきっかけに、お客様の中にあった潜在的なニーズを引き出すことができ、最終的にご採用いただけました。店頭で商品を見たときや、SNSなどを通じて一般消費者から「おいしい」というリアルな声を見たとき、仕事の手応えと責任を強く実感しました。

普段、チームの雰囲気や周囲のサポートについてどのように感じていますか?
普段のチームの雰囲気は非常に良く、ほどよい距離感で自然に会話が生まれる、仲の良い環境だと感じています。入社前に抱いていた「チームで協力しながら進める会社」というイメージは、入社後もほとんど変わりませんでした。困りごとや相談を口にすると、周囲で聞いていたメンバーもすっと振り向いて一緒に原因や進め方を考えてくれ、必要に応じて手も動かしてサポートしてくれます。個人で抱え込んで何とかするというより、チームで助け合いながら前に進めようという意識が強いです。開発を一人だけで完結させることはほとんどありません。香りは目に見えないものであり、人によって感じ方や評価が異なるからこそ、メンバー同士で率直な意見やフィードバックを交わし合いながら、チームで香りのクオリティを極限まで高めています。物腰が柔らかく温かい人柄のメンバーが多く、いつでも気軽に相談できる点も非常に心強いです。
今後挑戦したいことや、未来の仲間へのメッセージをお願いします。
世の中の記憶に残る香りを生み出すことです。香りはふとした瞬間に過去の出来事や気持ちを呼び起こすなど、記憶と強く結び付く力があります。誰かの「おいしかった」「楽しかった」という思い出や、一口味わった瞬間に当時の思い出や情景が鮮やかによみがえる――そんな体験に、自分が創り出した香りがそっと寄り添っていられたら、これ以上の喜びはありません。数ある商品の中に埋もれることなく、人々の思い出とともに永く愛され続けるロングセラー商品の開発に携わることが、私の大きな目標です。当社には私も含めて「食」そのものに強い興味を持つ人が多く、香りを通じて世の中の「おいしさ」に貢献できる、やりがいの大きい仕事だと感じています。香りや食に興味をお持ちの皆さんと、チームでアイデアを持ち寄りながら、一緒に素晴らしいものづくりができる日を心から楽しみにしています。
Column今、一番熱中していること

最近はサウナにも魅了されています。たっぷりと汗をかき、水風呂に入ることで、心身ともにリフレッシュでき、頭の中までクリアにリセットされる感覚がとても好きです。特に外気浴の時間は、日常の喧騒から離れてぼーっと過ごせる貴重なひとときで、仕事終わりや休日のオン・オフを切り替えるのに欠かせない習慣になっています。普段は都内のサウナに行くことが多いですが、たまに会社の仲の良いメンバーとアウトドアサウナに出かけることもあります。大自然の中で温まった体をそのまま川に飛び込ませて冷却する瞬間は最高に気持ちがよく、非日常的な開放感も相まって、すっかりその魅力に取りつかれています。