採用情報
入社前はどのようなことをしていましたか?
幼少期から機械に興味があり、大学でも機械工学を専攻しました。周囲の友人の多くは、卒業後に自動車やバイクといった輸送機器業界へ進みました。しかし、私自身は輸送機器よりも身近な「食」を支える食品用機械の分野に関心があり、食品メーカーの道を選びました。前職では、飴やグミの製造・販売を行うお菓子メーカーの技術部に在籍していました。そこでは、新商品を開発する研究チームと連携し、新たな製造プロセスの考案や製造機械の設計・導入に携わっていました。その後、グミを製造する工場へ異動となり、設備のメンテナンスや保全業務に従事していました。
長谷川香料に入社を決めた理由を教えてください。
前職の業務では、グミの形状を決定する「グミ型」の設計も担当しており、新しい食感や、二つのグミが合体する仕掛けなどを考案していました。その開発の過程で、「グミの形状を合体させる面白さに加えて、異なる『味の合体』という要素も盛り込もう」という話になり、長谷川香料の営業担当の方と何度かお打ち合わせをさせていただく機会がありました。その際、初めて香料メーカーのプロフェッショナルの方々にお会いし、香料が持つ奥深い魅力に気づかされました。それまでは、香料に対して「砂糖や水飴と同じような食品原料の一つ」という大まかな認識しか持っていませんでした。食品にとって栄養補給はもちろん不可欠ですが、日々の食事をおいしく楽しむことこそが極めて大切だと考えています。そして、そのおいしさを決定づける大きな役割を担う香料に強い興味を抱くようになりました。原料メーカーとして、より多くの食品メーカーやその先にいる多くの方々に食の喜びを直接届けられる点に大きな魅力を感じ、幅広い食品に携わることができる当社への転職を決意しました。


現在どのような仕事をしていますか?
工務部での主な役割は、設備導入と工場建設です。設備導入では、生産量増加に伴う生産設備の増強、老朽化した設備の更新、さらには新規の製造品目に対応するための設備導入など、多岐にわたる案件を担当しています。当社の製造現場には、まだ手作業に頼っている工程も多く残っています。例えば、ドラム缶への液体自動充填機を新たに導入した際には、これまで終日3名で行っていた作業を省力化し、現場のメンバーから「作業がとても楽になった」「手が空いた分、別の工程にもチャレンジできるようになり、仕事の幅が広がった」といった喜びの声をもらうことができました。香料の製造現場では危険物を取り扱うため、静電気や火花対策(防爆仕様)が必須となり、一般的な機械を簡単には導入できません。そのため、なかには数十年前から変わらない手法が残っている工程もあります。しかし、単に既存の設備と全く同じものをリプレイスすれば良いわけではありません。最新の技術や新しい仕様の機械を積極的に取り入れ、いかに現場のニーズにマッチさせ、正確性と安全性を高めてグレードアップさせていくかを常に追究して実施しています。
工場建設においては、国内外における生産工場の建設を担当します。私は現在、マレーシアの新工場建設プロジェクトに携わっています。一度建設した工場は何十年にもわたって稼働し続けるため、これまでの常識にとらわれず、現地の特性に合わせた「使いやすさ」と、将来的な「拡張性」を考慮した設計を心がけています。また、建設現場で日々の施工状況が図面通りに進んでいるかの確認や、全体の工程管理を行っています。
これまでの仕事の中で、一番印象に残っているエピソードを教えてください。
「マレーシアの新工場建設プロジェクト」に携わった経験が最も印象深いです。私は入社1年目という早い段階から、マレーシア新工場プロジェクトに参画させていただく機会を得ました。まだプロジェクトの全体像が固まりきっていない初期段階から、先輩社員のサポートとして英語資料の読み込みなどを手伝いました。その後、一人で初めて現地の新工場へ視察と勉強を兼ねて渡航し、それを契機にコアメンバーとして深く関わるようになりました。それまで海外経験はほとんどなかったため、一人で現地に赴いたり、現地のゼネコンと直接打ち合わせを行ったりすることは、非常に大きな挑戦でした。現在は実際に工場の建設が始まっており、建設現場や事務所などで、現地のゼネコンや施工業者と英語で打ち合わせを行っています。当初は相手が話す内容が聞き取れず、自分の伝えたいことも思うように表現できずに苦労しましたが、図面を交えたりスマートフォンの翻訳アプリを活用したりしながらコミュニケーションを重ねることで、徐々に確実な意思の疎通を図れるようになりました。コストを考えながら工期・工程、仕様の他、現地の法令基準に適合させるため、ゼネコンとの綿密な調整を重ねています。商習慣や文化の違いからすべてがスケジュール通り順調に進むわけではありませんが、本当の達成感を味わえるのは、無事に工場が完成し、設備が稼働し始めてからですね。海外における一からの工場建設という稀有なプロジェクトに参画でき、自身の成長につながる大変貴重な経験をさせてもらっています。

普段、チームの雰囲気や周囲のサポートについてどのように感じていますか?
工務部は中途採用で入社したメンバーもたくさんいます。入社後は、指導員としての先輩社員が教育係につき、マンツーマンでサポートしてくれます。教育体制としては、1年目は製造現場の実際の動きを学ぶための現場研修を中心に、2年目からは先輩の担当案件を共に進め、3年目からは自分が主担当となって先輩にバックアップしてもらいながら進める、というステップを踏んで着実に成長していける環境が整っています。基本的には担当の指導員である先輩にサポートしてもらうことが多いですが、工務部のメンバーはそれぞれ前職でのキャリアが異なるため、得意とする専門領域も多様です。電気設備に強い人、建築に精通している人、機械設備のエキスパートなど、それぞれ特色あるバックグラウンドを持っています。そのため、現在進めている案件の課題やフェーズに応じて、適した先輩方にアドバイスを求めることができます。部内は気さくな方が多く、いつでも快く相談に乗ってくれる風通しの良い環境です。
今後挑戦したいことや、未来の仲間へのメッセージをお願いします。
工務部は、製造現場で発生する様々な課題を設備やエンジニアリングの力で解決する部門です。現場の声にしっかりと耳を傾け、最適な解決策を自ら考えて具現化に向けてプロジェクトを推進します。そのため、案件ごとにアプローチが異なり、決まりきった定型業務はほとんどありません。一見すると難易度が高く思えるかもしれませんが、その分「自分で考え、主体的にやりたいやり方を追求できる」自由度の高い部署です。そして、その挑戦を応援し、実現に向けて周囲のメンバーが一丸となってバックアップしてくれます。最初から前職の知識を100%そのまま活かせる即戦力はほとんどいません。ですから、「実務未経験の領域があるから」と気後れすることなく、「まずはやってみよう、挑戦しよう」という前向きな姿勢を持って来ていただきたいです。技術は日々進歩しており、昨日の常識がすぐに過去のものになる変化の早い時代です。新しいことへの挑戦には時には失敗も伴いますが、それ自体が貴重な学びとなり、自身の確実な成長に繋がります。今度は新しく加わる仲間たちが新しい挑戦に臨む際、私自身が心強いサポーターとして支えられるよう、日々努力を積み重ねています。
Column最高の息抜き・リセット方法

私は爬虫類が好きです。小さい頃は実家の近くの川で亀を捕まえて飼っており、多いときにはベランダに10匹以上の亀がいました。 結婚を機に、川で見かけるような亀ではなく、日本には生息していないリクガメを飼い始めました。専用のケージやヒーター、紫外線ライトなどを用意する必要があり、亀の体調だけでなく、設備の維持など気にかけることも多くなりました。 最近マイホームを購入したのですが、その設計には会社で学んだ空調や排気の知識を取り入れています。リビングに生き物の匂いがいかないように排気口の位置を調整したほか、亀たちのために、年間を通じて温度を一定に保てる専用の部屋も作りました。