採用情報
入社前はどのようなことをしていましたか?
幼少期からものづくりに関心があり、自身の作品がクラスの代表に選ばれ、展覧会に展示されたときの経験は今でもよく覚えています。また、小学生の頃は飼育委員として、休み時間や休日にうさぎの世話や飼育小屋の清掃や餌やりを行っていました。こうしたものづくりや生き物に対する知的好奇心が、理系へ進学するきっかけとなりました。私が所属した学科は土壌・植物・微生物・有機化学・酵素・栄養・食品化学など幅広い分野があり、その中から食と健康の繋がりを科学的に解明し、機能性食品の開発や生活習慣病の予防に寄与する食品化学研究室を選びました。研究室では論文や文献を徹底的に読み込み、自ら実験手順を作成し、試行錯誤を繰り返すという日々を送っていました。こうして作成した卒業論文の一部を日本農芸化学会にて発表できたことは、大きな成功体験であり、自信に繋がっています。
長谷川香料に入社を決めた理由を教えてください。
大学3年生の時、学内のシンポジウムにて長谷川香料の講演があり、そこで初めて当社の存在を知りました。当時は食品業界を志望していましたが、自分のやりたいことを言葉にできず、自分の将来に迷いがありました。そのような時期に、香料を意識したきっかけは研究室の活動でした。私は研究室でセミナー係を務めており、就職活動と自身の研究の合間に高校生向けのセミナーを企画していました。セミナー当日、めんつゆやかき氷シロップなどで味付けした「人工イクラ」の作成を実演し、食感の面白さや見た目の変化を披露しました。実際に人工イクラができる場面を見せたところ、最初はおとなしかった高校生たちが大盛り上がりしていて、想像以上の大反響でした。ひとつの化学実験に「香り」と「味」を加えたことにより、一瞬にして魅力的な食品へと生まれ変わり、人々の心を弾ませる様子を目の当たりにしたことで、香料こそが日常に彩りを添えて世の中を豊かにするものだと確信いたしました。この感動が引き金となり、長谷川香料への応募を決意いたしました。製造職を志望した理由は、実験で培ったトライ&エラーの経験を生かせる職種と思ったからです。人物重視の採用方針であったため、面接では熱意のあまり身を乗り出すようにして話し、後から「圧迫感があって怖かった」と言われながらも、人事担当者が本音で向き合ってくださり、緊張せずに素の自分を出せた点も入社の決め手でした。


現在どのような仕事をしていますか?
入社以来粉末香料の製造に従事しています。スプレードライヤーという装置を操作して液体香料を粉末化することで保存性や輸送性を向上させ、多様な価値を付与しています。粉末香料の製造は、装置や香料の知識と長年の現場経験で培う技術力を要する専門的な仕事です。私は10年以上経験を積ませてもらったことで、これまで複数回にわたりマレーシアに出張し、新工場稼働に向けて現地社員への技術指導、手順書整備や生産計画立案を行っています。また、昨年より生産戦略室兼任となり、国内製造部門の方針や新制度の導入、各現場で起きている問題点を会議で議論し、決定事項を現場に周知しています。
これまでの仕事の中で、一番印象に残っているエピソードを教えてください。
今でも鮮明に覚えているのが新人時代の失敗経験です。自分の中では仕事を一つずつ全力で取り組んでいるつもりでしたが、1日のスケジュール管理が不十分だったために優先順位を間違えてしまい、その日の業務を完遂できずにいました。ある日事務所に呼ばれて上司から「自分の仕事に誇りを持てるか?」と質問され、当時の私は何も答えられませんでした。これは新入社員に対し、プロとしての心構えを伝え、自分の与えられた職務に責任をもって一生懸命取り組みなさいとのメッセージでした。そこから、業務を効率化するために1日のスケジュールや優先順位について先輩社員に進んでアドバイスを仰ぎに行くなど、仕事に対する姿勢を根本から改めました。この問いかけを私は今でも忘れず、常に自身に言い聞かせています。日々の努力の積み重ねが自分自身の成長や会社への貢献に繋がると思っているため、後輩やマレーシアの社員にはその日のベストを尽くして仕事に誇りを持とうと助言しています。
そして、日本国内の現場で培った「プロとしての心構え」や「相手と誠実に向き合う姿勢」は、国境を越えた海外の現場でも私の大きな強みとなっています。現在、支援に赴いているマレーシアでは、現地の社員と正面から向き合い、自分の言葉で伝えるようにしています。現場の作業を観察し、現地社員が運用できるようにマレーシア工場の現状に合わせて手順書を作成しています。また、会社のイベント(会社行事やスポーツイベントなど)に参加して他部署の社員とも交流を持ちました。そのおかげで、他部署の社員から直接相談が来て一緒に解決するなど、部門の枠を超えて支援することができました。初めての海外出張からの帰国時、現地社員から飲み物や手料理をプレゼントされて感謝を伝えられたことや、半年後に再赴任した際、一回り成長した現地社員と再会を果たし、教えた手順を順守してくれていたことは、製造部門で頑張ってきてよかったと実感した出来事でした。

普段、チームの雰囲気や周囲のサポートについてどのように感じていますか?
配属前の工場研修では体格の良い先輩社員から教えていただきながら一緒に作業をしていましたが、正直なところ体育会系の職場という第一印象でした。ですが、研修中に先輩社員から食事に誘っていただく機会があり、職場の話や過去の失敗談を通じてアットホームな印象に変わりました。配属されてからは、三交替制の勤務をするようになり、個人だけでなく、グループ単位や組織全体の業務の進捗状況を意識しています。新入社員の時は、自分の業務をこなすことに精一杯で、グループ内の連携が取れていませんでした。仕事がうまくいかず悩んでいる時、先輩社員が休みの日にバーベキュー・釣り・食事会などのイベントに誘ってくださったため、悩みの相談や人間関係の構築ができ、気持ちが楽になって救われました。
今後挑戦したいことや、未来の仲間へのメッセージをお願いします。
製造職のイメージを変えていきたいです。海外では多くの女性管理職社員が活躍しており、生産部門では新卒の女性社員が現場に赴き、従業員へ技術指導、手順書整備、工程改良を行い、自主的にチームを引っ張っています。生産部門は、モノづくりの原点であり、会社の核だと信じています。製造職のイメージをさらに先進的なものへと変革していくためにも、製造現場が単なる生産拠点にとどまらず、他部門と活発に知恵を交わし合う関係性を築くことが重要だと考えています。現場には各部署に熟練の技術者が揃っているからこそ、研究部門や営業部門との連携を強化し、現場の声を届けたいです。そのためには経験依存の技術継承だけでなく、最新技術の導入や自動化(オートメーション)を進め、誰もが活躍できる環境を作っていくことも必要だと感じています。自身の技術を磨き、見聞を広め、自分が中心となって会社を変えていくという強い意志や意欲を持った方にぜひ入社していただきたいです。海外展開も広がっており、自分の可能性を試せるやりがいのある環境です。これからの長谷川香料をさらに進化させ、新たな未来を切り拓くのはあなたです。熱い気概を持った皆様と、一緒に働ける日を心待ちにしています。
Column日常のルーティンと仕事の繋がり

結婚してから妻の勧めで顔のスキンケアを毎日続けています。仕事をする上で必ず見られる部位は顔なので、気持ちを明るくする上でも必要な習慣だと思っています。海外では、初対面でも言葉を介さずに笑顔だけでコミュニケーションがとれます。普段の身だしなみを意識し、社員と日常のコミュニケーションを円滑に取ることが信頼関係の構築に不可欠だと思っています。製造職は異物混入を決して起こしてはならないので、手洗いや粘着ローラーによる衣服の清掃なども日常生活から意識しています。自ら手本となり、現地社員にも意識してもらっています。