コア技術 分析 (フレグランス)

日用品のための
分析技術

 香りの特性を明らかにするための多様な分析技術を活用しています。香りは目に見えないものですが、その印象は人の感情や記憶、空間の雰囲気に大きく影響します。こうした香りの本質を捉え創るために、成分の構造や変化を精密に読み解く技術が重要となります。
 天然の花や植物の香りは、採取のタイミングや環境によって大きく変化します。当社独自の香気捕集方法「Aquaspace®法」は、朝もやの中で花の香りが水分に運ばれてより遠くまで届く情景に着想を得て開発した方法で、加湿した空気をヘッドスペースに送り込むことで花や果物などにストレスを与えることなく、より自然でみずみずしい香りを捕集できる技術です。このAquaspace®法をはじめとしたさまざまな技術の中から最適な捕集方法で咲いている花の最も良い瞬間の香りをそのまま採取し、精密に分析することで自然の花が持つみずみずしさや奥行きのある香りを科学的に解明します。得られたデータは香りを創るための基礎データとして活用するとともに、未知成分が見つかれば構造決定を行い、新たな香料化合物として検討します。
 日常生活には、衣類、住まいなどに由来する多様なにおいが存在します。これらの生活臭を分析することにより、においの原因を科学的に把握することで、快適性向上や環境改善に向けた研究に役立てています。
 香料そのものとフレグランス製品では香気成分の拡散の特性が異なるため、香りの感じ方が変わることがあります。そのため、香料を賦香した最終的な製品の状態から広がる香り成分も分析して香料開発に活用しています。

関連する学会発表・論文情報