水資源
基本的な考え方・方針
当社グループでは、水資源の有効活用を事業上の重要な課題と捉え、用水使用量に関する目標を定め、水資源の有効活用に取り組んでいます。
ガバナンス・リスク管理
詳細は「環境マネジメント」をご確認ください。
戦略
用水使用量の削減
当社グループは、用水を冷却及び洗浄用にも使用しています。国内拠点のみならず海外拠点を含め、水マネジメント計画が必要な9拠点のうち5拠点で水マネジメント計画を推進し、水資源の有効活用に努めています。これまで製造方法の改善による冷却水の削減、洗浄方法の最適化や冷却水循環式設備の増設などを通じて、用水使用の削減に努めてきました。
国内では過去の用水使用量データを活用し、全社環境安全委員会で数値目標を設定しています。特に使用量の多い生産部門では、増減理由及び実施した削減施策を毎月報告しています。
排水処理
1969年、深谷工場に排水処理施設を設置して以来、活性汚泥法、加圧浮上法、嫌気性処理法、凝集沈殿法、膜濾過法など様々な排水浄化技術を採用した排水処理施設の設置や更新を実施してきました。
生産工場の排水は排水処理設備で三次処理まで行い適切に処理し、研究所の排水は排水処理設備で二次処理まで行い下水へ放流しています。水質汚濁防止法、県条例及び地域との協定で定められた排水規制値等の排水基準を遵守しています。

水ストレス分析
気候変動に加え世界的な水資源への関心の高まりや重要性を踏まえ、全社環境安全委員会において水リスクに関する戦略と取り組みを管理する仕組みの構築を進めています。
水ストレスについて、世界資源研究所(WRI)のAqueductやWWFのWater Risk Filterを用いて分析しています。日本国内における当社生産エリアでの水リスクは高くないと把握していますが、米国および中国の生産エリアにある4拠点においては、水ストレスが高いという結果になっています。そのため、例えば、水ストレスが高い中国の拠点においては、生産量あたりの消費水量が過去5年平均値を超過しないという目標を設定し、連続生産を増やす、洗浄頻度を減らすなどの施策に注力しています。
世界的に水は貴重な資源であり、管理強化は重要と認識しており、継続して適切に対応していきます。今後も、用水使用量削減目標の設定と、施策の進捗を確認しながら使用量の削減に努めていきます。
指標・目標
当社グループでは、用水使用量に関する目標を定め、水資源の有効活用に取り組んでいます。
詳細は「長谷川香料グループ ESGデータブック(PDF)」をご確認ください。