サステナビリティ推進体制
基本的な考え方
CSR方針を策定し、全社的に推進体制を整備して進めています。
CSR方針の策定
当社グループが以前から行ってきたCSR活動と、IFRA-IOFIサステナビリティ憲章や、国連グローバル・コンパクトへの賛同を踏まえ、社会的課題解決に対する「事業プロセスを通じた貢献」と「製品を通じた貢献」の2つの側面から当社グループのマテリアリティを検討し、6つのCSR方針を定めました。
CSR方針策定プロセスと定期的なレビュー
当社グループ及びステークホルダーの視点に立って重要性について検討し、代表取締役及び代表取締役が指名した執行役員で構成する戦略会議の承認を得て、CSR方針を策定しています。また、今後CSR方針を変更する場合も戦略会議承認のもと、変更することとしています。
ガバナンス
サステナビリティ推進体制の整備
当社グループは、香りを通じて豊かな社会づくりに貢献するために、イノベーションで事業機会を捉えつつ、サステナビリティへの取り組みを強化し、リスク管理を徹底しています。
当社のサステナビリティに関する責任者は代表取締役会長(CEO)です。その中で、CSR方針に掲げる事項やESGを含めたサステナビリティへの取り組みをグループ全体で戦略的に推進していくため、サステナビリティ委員会を設置しています。同委員会では、グループ全体のサステナビリティに関する事業戦略の立案、取り組み内容等の重要事項についての審議・決議を行います。サステナビリティ委員会の審議事項は、必要に応じて戦略会議、取締役会に付議・報告します。また、内容に応じて関係各部に権限移譲を行っています。
サステナビリティ推進体制図
サステナビリティ委員会の概要
目的
CSR方針に掲げる事項やESGを含めたサステナビリティへの取り組みをグループ全体で戦略的に推進することを目的としています。
サステナビリティ委員会構成員
委員長
管理部門管掌役員もしくは副管掌役員
委員
各部門の管掌役員の推薦により委員長が任命した委員
事務局
経営企画部及びCSR部
2023年度はサステナビリティ委員会を2回開催し、CSR方針の変更(貢献を目指すSDGsマークの追加)、サステナビリティレポートの内容及び発行に関する審議等を行いました。
戦略
CSR方針(マテリアリティ)とリスク・機会・事業戦略との関係
指標・目標
当社は、CSR方針(マテリアリティ)に実効的に取り組んでいくために、KPIを設定し、進捗を確認しています。
※CSR(方針)ごとのKPI詳細、実績及び進捗に対する評価、今後の方針については、「長谷川香料グループ ESGデータブック(PDF)」でご確認ください。
ステークホルダー・エンゲージメント
当社グループは、当社グループの価値創造に関わる全ての組織・人をステークホルダーと捉え、ステークホルダーの皆様との対話を重視し、信頼関係の構築に注力しています。
当社が賛同・参画している主な団体・イニシアティブ
IFRA-IOFIサステナビリティ憲章に署名
当社が加入する日本香料工業会は、国際的な団体であるIFRA(International Fragrance Association:国際香粧品香料協会)の会員であり、また、当社は国際的な団体であるIOFI(International Organization of the Flavor Industry:国際食品香料工業協会)の会員です。当社は、直接または日本香料工業会の活動への参加を通じて、これらの団体が実施する香料の安全性確保に向けた諸活動に寄与しています。
IFRAとIOFIは、企業のビジネス戦略の中にサステナビリティを定着させることは、繁栄と存続可能な未来にとって必要不可欠であるという共通の信念をもち、これをサステナビリティ憲章として定めています。当社は、サステナビリティを最も重視して、以前から様々な活動を行ってきましたが、これらを公約として高いレベルで表明するため、2020年3月31日に上記サステナビリティ憲章に署名しました。当社は、サステナブルな社会の実現に向けて、上記サステナビリティ憲章に定める次の5つの領域に取り組んでいきます。
IFRA-IOFIサステナビリティへの取り組み
- バリューチェーン全体において責任ある調達を確実にします。
- 我々業界の環境フットプリントを減らし、気候変動へ対応します。
- 従業員の福利向上と働きがいのある労働環境を実現します。
- 製品の安全性に関して先端的な担い手となります。
- 透明性を確保し、社会にとって信頼できるパートナーになります。
国連グローバル・コンパクトに署名
当社は、国際連合が提唱する「国連グローバル・コンパクト」に署名し、2020年8月24日付で参加企業として登録されました。また、同日付で日本における国連グローバル・コンパクトのローカルネットワークである「グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン」に加入しました。
国連グローバル・コンパクトは、各企業・団体が責任ある創造的なリーダーシップを発揮することによって、社会の良き一員として行動し、持続可能な成長を実現するための世界的な枠組みです。
当社は、国連グローバル・コンパクトの掲げる「人権・労働・環境・腐敗防止」に関する10原則を支持し、持続可能な世界の実現に向けて、今後も全てのステークホルダーに対して責任のある経営を推進していきます。
UNGC 10原則について
人権
原則1人権擁護の支持と尊重
原則2人権侵害への非加担
労働
原則3結社の自由と団体交渉権の承認
原則4強制労働の排除
原則5児童労働の実効的な廃止
原則6雇用と職業の差別撤廃
環境
原則7環境問題の予防的アプローチ
原則8環境に対する責任のイニシアティブ
原則9環境にやさしい技術の開発と普及
腐敗防止
原則10強要や贈収賄を含むあらゆる形態の腐敗防止の取組み
EcoVadisにおける評価
当社は、EcoVadis社(本社:フランス)のCSR(企業の社会的責任)年次審査において高く評価されました。その認証として上位50%の企業に授与されるブロンズメダルを2022年度と2023年度に獲得しました。EcoVadisは、企業の環境、労働と人権、倫理、持続可能な資材調達の影響について、企業の評価を行っています。当社では、人々が豊かで健やかな暮らしができる持続可能な社会の構築に貢献するため、積極的なサステナビリティ活動を継続的に取り組んでまいります。
主な団体・イニシアティブ
幅広いサステナビリティへのグローバルな取り組みに賛同・参画しています。
- UNGC(United Nations Global Compact:国連グローバル・コンパクト)
- IFRA-IOFIサステナビリティ憲章IFRA(International Fragrance Association:国際香粧品香料協会)
- IOFI(International Organization of the Flavor Industry: 国際食品香料工業協会)
- RSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil:持続可能なパーム油のための円卓会議)
- JaSPON(Japan Sustainable Palm Oil Network:持続可能なパーム油ネットワーク)
- TCFD(Task Force on Climate-Related Financial Disclosures:気候関連財務情報開示タスクフォース)
- TNFD(Task Force on Nature-Related Financial Disclosures:自然関連財務情報開示タスクフォース)
- CDP
- EcoVadis
- Sedex
- 日本化学工業協会
- 日本香料工業会