官能評価/生理応答計測

消費者の感情を分析する

新規手法を開発

 

生活者のライフスタイルが多様化する中、生活者の感情に呼応する商品開発はますます困難になっています。生活者の感情を知る手段として様々な調査手法がありますが、それらの多くは言葉によるコミュニケーションに依存しています。 

本研究では、色によりイメージを直感的に表現する手法であるAroma Rainbow®を利用して特定の生活シーンにおける生活者の感情を色で表現することを試みました。

アンケート調査の結果、生活シーンにより、生活者の感情は大きく変化しました。また、その感情の変化は選択される色の違いとしても表現されました。

Aroma Rainbow®により、結果を色情報として出力できることから、比較や他者への伝達が容易になります。また「言葉」と「色」の両面から調査結果を考察することが可能となります。感情を多面的に評価することができる本調査手法は生活者とのコミュニケーションを深めるツールとして有用であると考えられました。

この研究成果は2019年9月11~13日に開催された日本心理学会第83回大会(会場:立命館大学大阪いばらきキャンパス/大阪府)でポスター発表を行いました。