フレーバー官能評価/生理応答計測

生姜中の新規辛味成分の

同定および香味評価

 生姜はスパイスや生薬など広く利用される香辛料野菜で、特徴的な辛味と香りを有しています。生姜中に含まれる辛味成分として[6]-gingerol、[6]-shogaolが良く知られておりますが、本研究では生姜超臨界CO2抽出物から新規辛味成分として(E)-1-(4-hydroxy-3-methoxyphenyl)dec-5-en-3-oneを発見しました。

 辛味に関して官能評価を行ったところ、 (E)-1-(4-hydroxy-3-methoxyphenyl)dec-5-en-3-oneは、[6]-gingerol、[6]-shogaolと比較して、辛味の特徴(辛味の強さ、辛味の発現の早さ、辛味の持続性)が異なることがわかりました。

 今回発見した(E)-1-(4-hydroxy-3-methoxyphenyl)dec-5-en-3-oneを使用することにより、従来とは異なる辛味を表現することが可能であると考えています。

 


【学会発表】

この研究成果は2024年8月29日~31日に開催された日本食品科学工学会第71回大会

(会場:名城大学天白キャンパス/愛知)で口頭発表を行いました。