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ラベンダー精油に対する リラックス効果を 嗜好別に見える化 ~ラベンダーの香りが 苦手でも リラックスできるのか?~
コロナ禍の影響により、ラベンダー製品のようなリラックス効果を謳う商品の需要が高まっています。そこでラベンダー精油のリラックス効果について快不快の生理応答指標である鼻部皮膚温度測定を行うことで見える化しました。
ヒトはリラックスを感じると副交感神経活動が優位になります。それに伴い、血管が弛緩、血流量が増加し、結果的に鼻部皮膚温度が上昇することが知られています。この知見を用いて様々な検討を行ったところ、ラベンダー精油の香りが好きな人は鼻部皮膚温度がコントロール(無臭)よりも上昇し、主観評価でもリラックスできたと答えました。一方、ラベンダー精油の香りが嫌いな人では対照的な結果が得られました。すなわちラベンダーの香りを嗅いでいるときにリラックスを感じるためには、前提条件としてその香りを好きでなければならないということがわわかりました。また、ラベンダーの香りが好きな人、嫌いな人にそれぞれ、当社独自の色表現可視化ツールであるAroma Rainbow®を用いてラベンダー精油の香りに対する色のイメージ表現を行ないました。その結果、ラベンダーの香りが好きな人は明度の高い薄い紫を、嫌いな人は明度の低い濃い紫を選ぶ傾向にあることがわかりました。
今回の結果は、ラベンダーの香りによるリラックス効果を嗜好別に可視化できただけでなく、嗜好と色味度合いのマッチングも明らかにしたことで、製品パッケージから実際に製品の香りを嗅いでリラックスするまでのトータルデザインに客観的な指標として貢献できることが期待されます。
この研究成果は2021年9月2日~4日に開催された第23回日本感性工学会大会(オンライン開催/主催 東京電機大学)で発表されました。