品質グレード別
バニラビーンズの
香気特性を探索
品質グレード別
バニラビーンズの
香気特性を探索
バニラビーンズは水分含量や形状から品質グレードが分類され、そのグレードにより香気特性が異なります。本研究では品質グレードの異なるマダガスカル産バニラビーンズ4種(①black whole、②black split、 ③red whole、④red split)から調製したエキスを分析し、それぞれの香気特性を明らかにしました。
各エキスより香気濃縮物を調製し、各々において香気貢献度の高い成分を絞り込むためAroma Extract Dilution Analysis (AEDA)を実施しました。すべてのエキスにおいてvanillinが最も高い香気貢献度を示しました。その他3-phenylpropanoic acid (cinnamon)、2-methoxyphenol (medicinal)、 4-methylphenol (animalic)、phenylacetic acid (floral) などはエキスごとに香気貢献度が異なることがわかり、各エキスの香気特性に寄与していることが示唆されました。