Food Science and Technology Research Award受賞
総合研究所 酒井 貴博らの論文*1)が日本食品科学工学会の英文誌Food Science and Technology Researchにおいて、令和2年度 Food Science and Technology Research Award*2)を受賞しました。
*1)論文名「Interaction of Clear Flavor Emulsions Containing Lemon Essential Oils with Lipid Bilayers via a Quartz Crystal Microbalance」 Food Science and Technology Research. 2019, vol. 25, issue 6, p. 879-884.掲載
*2)Vol. 25 (2019)に掲載された102論文の中から2論文が選出
乳化香料の効果を見える化
清涼飲料水に多く使用されている乳化香料は、中盤~後半に強く発現し、持続性があることが知られています。筆者らは、口腔内を模した水晶振動子マイクロバランス(QCM)を用いた実験系を確立することで、乳化香料の香味発現が遅れる理由の一つが、口腔内の細胞膜への乳化香料の吸着であることを発見いたしました。これにより、今まで感覚的にしか表現できなかった乳化香料の香味発現性を可視化できるようになりました。
本研究は、横浜国立大学 川村 出准教授との共同で行いました。
エッセンスと乳化香料における発現イメージ図