コーヒー粕を
アップサイクルした
ナノファイバーの応用研究
コーヒー粕を
アップサイクルした
ナノファイバーの応用研究
食品廃棄物である使用済みコーヒー粕は、世界で年間600万トン以上が排出されており、その持続可能なアップサイクル技術の開発が求められています。本研究では、コーヒー粕に豊富に含まれる細胞壁由来のホロセルロースを原料とし、環境負荷の低い物理的衝撃法を用いてホロセルロースナノファイバー(HCNF)を調製し、香料製剤への乳化安定剤としての応用を検証しました。
原子間力顕微鏡(AFM)による解析の結果、得られたHCNFは平均2〜3 nmという極めて微細な繊維幅を持ち、中鎖脂肪酸トリグリセリドやd-リモネン等の油溶性成分に対して高い乳化分散能を示すことが確認されました。
本成果は、これまで廃棄されていた資源を香料製剤の乳化安定剤として再利用する「アップサイクル」を具現化するものであり、持続可能な製品開発への貢献が期待されます。今後は、本技術の幅広い用途開発を進め、環境に配慮した高品質な香料製剤の提供を目指してまいります。
【学会発表】
この研究成果は2026年3月9日~12日に開催された日本農芸化学会 2026年度大会
(会場:同志社大学 今出川キャンパス、室町キャンパス/京都)で口頭発表を行いました。